2011年にeverevo(イベレボ)というイベント管理SNSをオープンしてから、2018年に事業売却するまでいろいろやってきました。
これから書くのブログ記事の理解の助けになるかもしれないので、まずは簡単にやってきたことをまとめてみます。
〜2011年エンジニアとしてのキャリア
僕自身はもともとフルスタックエンジニアとして様々なウェブサービスを作ってきました。
※今の開発技術にはもちろんついていけていません。
そのうち、サイタマでエンジニアになりたい人を集めて、僕の会社でエンジニアになってもらいました。
2009年ぐらいには僕もあまりコードは書かなくなり、受託開発の案件を取ってくるのが主に僕の仕事。
でも営業がよくわかってなかった僕はこの時期本当に苦労してました。
典型的な「いいものを作れば世の中に勝手に広まる」病だったなぁと、今振り返ると思います。
2011年everevo(イベレボ)スタート
それまで受託開発の会社をやっていたのですが、一切の受託をやめる宣言をして2011年にeverevoをスタートしました。
everevoは当初facebookアプリとしてリリースされ、その後facebookアプリから切り離されるような形でtwitterやmixi等のサービスと連携し、ソーシャルの機能をフル活用したイベント告知・集客・管理サービスとなりました。
この時期は「この事業が当たらんかったら会社畳んでサラリーマンになるしかないなぁ」と思い、不退転の覚悟でチャレンジしてました。実際、会社の現金が半年分もなかったですからね。
この時期は
- (twitterやfacebookなどの)新ソーシャルメディアブーム
- iPhoneアプリブーム
- ソーシャルゲームブーム
が立て続けに起こり始めてる時期で、これまで育ててきた社内エンジニアの力をどこに張るべきか悩んだ末、「ソーシャルメディア連携サービス」に注力することにしました。
この時期は「会員数=KING」「マネタイズはあとからついてくる」みたいな時代でしたね。。。
everevoはソーシャル系ブームに乗っかっただけでなく、その頃発生した「スタートアップブーム」にも乗っかり、各領域で高い評価を得ることに成功しました。
everevoからの売上はまだ微々たるものの、シードアクセラレーターからの出資も得られ、なんとか生き延びることにも成功。
それどころか、これまで相手もしてもらえなかった大手企業から次々とアライアンスの話が出たりと、環境がガラリと変わりました。
※このあたりの話はまた別記事でまとめます。
everevoは結局、まったくのノープロモーションながら事業売却までに15万人の登録会員を集めるサービスになりました。
2014年Eventcreate(イベントクリエイト)スタート
2014年4月に、法人向けイベント管理SaaS「イベントクリエイト」をスタートしました。
「everevoを法人で使えるようにしてほしい」というニーズがあったため、ゼロから開発したサービスになります。
SaaSという言葉自体は割と昔からあったのですが、ベンチャー界隈で再度注目を集め始めたのはこの2年ぐらいですよね。
今思うとちょっと早めにスタートしたサービスでした。
イベントクリエイトの販売は当初めちゃめちゃ苦労しました。
今ならSaaSのビジネスモデル、ユニットエコノミクスの考え方など、成長のさせ方が(ベンチャー界隈では)一般化しているのですが、そのときはあまり一般的ではなかったため、無駄な試行錯誤を思いっきりやってました。
2016年おわりぐらいから、ようやくユニットエコノミクスの考え方にいたり、安定的に引き合いの獲得、契約の獲得を行うことができるようになってきました。
最終的には利用者数500社以上、有償利用者数のべ100社ぐらいになった感じです。
クライアントは硬いところや大手企業が多く、まったくの非対面で全国で売れるようになったのは、すごく良いノウハウになりました。
それにしてもeverevoとEventcreateは同じようなサービスにもかかわらず、ビジネスモデルも営業手法もまったく異なるものでした。
あまり良くわからないまま、突っ込んじゃってたなぁという感じです。
※本当に良い経験になりましたが。
2018年事業売却
とある縁で、everevo・Eventcreateを某上場企業に事業売却することに。
※どうやって事業売却にいたったの?という質問が多いので、これも後ほど記事にまとめます。
事業売却先ではeverevo・Eventcreateの事業を継続するとともに、既存事業の新規顧客開拓も担当することになりました。
イベントの企画・集客、サイトの最適化、ウェブマーケティングの最適化、オウンドメディアの構築などを短い期間ながらすべて担当させていただき、それぞれで数値の向上に貢献できたのではないかと思います。
everevoでのイベント運用経験、Eventcreateでのウェブマーケティング経験は上場企業でも武器になるなぁと思った次第。
ここでは「事業の1→100はどのように行われるのか」を学ぶことができました。
これまで「0→1」ばかりをやってきたので、「出来上がった1をいかに100にスケールさせていくのか」の一端を垣間見れたのは大きな経験になったと思っています。
ということで、僕のキャリア的には「ものを作る人〜ものを売る人」の経験を一通り得た感じです。
ざっと「良いことだけ」を書き綴りましたが、もちろんこの良いことの後ろには、細かな失敗と失望の日々が積み重なっております。
今後、そこから得られた学びをブログでまとめていきますね。
あと、多くのキーパーソンとの出会いが実はめちゃめちゃ重要で、これもまとめる予定です。
すごいざっくりした歴史になりますが「このあたりの詳しい話を聞きたい」ということがありましたら、
お気軽に下の問い合わせフォームとか僕のfacebookメッセンジャー経由でご連絡くださいね。
これからチャレンジしていきたい領域は「組織づくり」ですね。
でも、多分僕は組織づくりは苦手なので、得意な人と一緒にやっていくことになると思ってます
(これも、僕の学びです)