「どうやったら自信が持てるのか」
最近とある経営者からそんな質問が来ました。
あの有名人や有名経営者、自信満々ですよね。
自信がない人よりそういう人に色々とお願いをしたいものです。
振り返って自分を見ると、なんの実績もない。自信なんて作れるわけがない。
これも本当によくわかります。
僕もいろんなメンターから「もっと自信を持て」ってよく言われてました。
(今も言われてますが・・)
でも「どうやったら自信が持てるの?」を明確に回答してくれた人はいなかったように思います。
いろいろと試行錯誤していくうちに、僕の中で「自信とは」が何となく見えてきたような気がしてまして、途中経過ですがブログにメモを残しておこうと思います。
大前提1:「自信がなくなる」ということはあたりまえのことである
僕はイベントサービスを作ってましたが、一方でいろんなイベントも主催して開催をしてました。
例えば「すごい人のすごくない時の話を聞く」イベント。
いわゆる「しくじり先生」の先駆けみたいなイベントです。
登壇いただいた方の多くはいわゆる成功者、または成功の途上にいらっしゃる方。
メディアにもよく出ていたりするすごい人たち。
もちろん自信満々に見えます。イベントでお話いただくときももちろん自信満々です。
主催者の特権(?)は講演前の事前ヒアリングや講演後の打ち上げとかで、講演では話せない本音の部分をいろいろと聞けること。
びっくりするのですが、彼らの多くが今まさに不安と戦っていたり、直近でも自信喪失したりしていたのです。
facebookでキラキラした投稿されてる方、よく見かけますよね。
でも実際に会って酒を飲んだりしてると「実はあの投稿をしていた時期が一番つらかったんだ」なんてことをお話されることもよくあります。
ということで、他人と比べて自分には自信がないと思っている方は、自信満々に見えるあの人も、自分たちと同じ普通の人間なんだよ、ということを思っておけば良いと思います。
大前提2:自信に根拠は必要なく、自信は疲れのように消耗していくものである
自信には実績や根拠が必要と思いがちなのですが、僕から見てめちゃめちゃ実績のある人も自信を無くしたりするので、たぶん実績や根拠は自信と関係ないのでしょう。
むしろ実績出してるすごい人のほうが自信を失いがちなっているのではないかなと。
では、なぜすごい人達も自信をなくすのか。
すごい人の多くは、チャレンジをめちゃめちゃやってるんですよね。
チャレンジはだいたい未知のもの。
不安だし、やったことに対して理想的な結果なんてなかなか帰ってくるもんじゃなくて。
何回も自分を否定されるプロセスですよね。
それで少しずつ自信が削られていくんじゃないかなと。
自信は体力みたいなもんなので、閾値以下になっちゃうとたぶんチャレンジができなくなっちゃいます。
面白いですよね。自信がないとチャレンジできない。でもチャレンジすると自信がなくなる。
なので、ずっと結果を出している方は自信を回復する「ルーティーン」みたいなものを持ってるんじゃないかなーと思っています。
なので、僕の中で、自信満々に見える人って
「自信を回復するルーティーンを持っている人」
「未知の領域にチャレンジを行わない人」
の二種類がいるんじゃないかなと思ってます。
自信とはなにか
で、結局の所、自信とは何なのかなと。
僕は
自信は「気分(化学反応)」と「承認欲求」でできているもの
そして、
自信は消耗するものなので、適宜回復を行わなければならないもの
なんじゃないかと考えています。
自信を回復させる僕のルーティーン
人によって自信回復にはいろんなやり方があると思うのですが、最終的に僕の場合はこんな感じのことをに落ち着いてきました。
1 日記を書く(不安を可視化し行動に落とし込む)
まずいったん、心をフラットな状態に戻します。
パソコンのテキストエディタを開き、今の自分の感情をぶちまけます。
不安も怒りも。
いま頭の中に湧いてきているすべてをテキストに書いていきます。
ひどいもんですよ。
とても人に見せれるもんじゃないです。
普通に「タヒね」とか「●す」とか書きます。
少しでも原因が他者にあると思ったら、名指しで書きます。
いったん人のせいにします。名指しされた人が根本の原因でなくてもいったん悪役になってもらいます。
どす黒い自分をぶちまけます。
ってやっていくとですね、数十行で書くことが無くなっちゃうもんです。
で、その後にやってくるのは「なんでこうなったのか」モードです。
なんでその状態になったのかなー。
どうあれば、理想の状況になるのかなー。
名指しで怒りをぶつけたあの人。でもあの人がそういうことをやる気持ちもわからんでもないよなー。
こういうことも思いつくまま書いてきます。
自然と分析モードに入っていくんですよね。
最後にやってくるのは「で、どうしていこうか?」モードです。
ここで、自分が今できること、できそうなことを書き出していきます。
行動するしないはいったんおいて、行動計画を立てると希望が湧いてきますね。
行動に落とし込めたらだいたいの不安は消えていきます。
状況を客観視できるようになり、再び同じような状況に陥ったときも「あ、あのときのやつだな」とパターン処理できるようになっていきます。
僕は、ちょっとでも不安や怒りを感じたらこれやるようにしてます。
2 日記を書く(少しでも良かったことを洗い出す)
今度は先程とは違う日記。
自信がなくなったときって、何も良いことがないように思えます。
だけど、なんとか頑張って、無理矢理でも良いので、少しでも良いことを見つけてテキストエディタに書いていきます。
失敗したー!100万円の損失だー
↓
でも100万円の損失ですんで良かった!
→そして、この失敗でこんなことを学ぶことができた!
→失敗したけど、仲間ができた!
どんなことでも、絶対、得られたものや良いところがあるので、そこを見つける努力をします。
・最近、朝早く起きれてる!
・お肌の調子がよい!
・空気がうまい!
もう良いと思えることであれば何でも良いですね。個人的なことでもなんでも。
みんな自分に厳しいんですよね。
「まだまだこんなもんじゃない。」「全然足りてない」
客観的見るとに前に進んでるのに、本人的は前に進んでいないと思いがち。
日記ではどうせ誰にも迷惑をかけることはないので、徹底的に自画自賛していきます。
自信は読んで字のごとく「自分を信じる事ができる」状態。
まずは自分が自身を認めてあげることで自己承認欲求を満たしていきます。
これ、ひとつの事象に対する多面的な視点を得るトレーニングにもなっているので、「自社商品のいいところ」や「他人の良いところも」見えるようになっていきます。
※自信の根拠を「他者に認められること」にしてしまうと悲惨ですよね。
でも、そうなりがちなのはなんでなのかな。
3 (社外の)人と会う
普段会わないような人と会うと、いろんな刺激もらえます。
利害関係者じゃないほうが良いですよね。
自分では思ってもなかった、新しい視点や良いところを見つけてもらったり。
思いがけない案件が出てきたり。
前に進んでるという進捗感も味わえますね。
ずっと昔なのですが「運と縁は人からしか得られない」ということを言われたことがあります。
言われたときは全然ピンとこなかったんですが、事業をやってからこれは本当にそうだと思うようになりました。
困難な状況が打開できたときには、必ず新しい人との出会いがありました。
自信がなくなると人と会うのが辛くなってきますが、そこをあえて会いに行きます。
異業種交流会でも何でもいいです。
人と会って話をしなくても、人がいる環境に身をおくのも良いです。
たまにはコワーキングスペースとかで見知らぬ人と一緒に仕事するのもよいかと思います。
「知らない人と会う」は絶対日常に組み込まないといけないですよね。
会わなくなるとどんどん内にこもったような感じになっていきます。
4 散歩をする
インフルエンザに掛かってるときはもう、自信がどうこうとかじゃないですよね。
体は心を支配しますし、心は体を支配します。
何にせよ、健康超大事!
散歩とかしてるといろいろアイディアが生まれたりまとまったりするので良いですよね。
あと、運動することで、なんか良さげなホルモンが出てくるじゃないですか。
気分が良くないなー、自信が無いなーというときはあえて散歩とか運動をして、強制的に気分を整えます。
毎日の生活に運動を組み込めれば、普段からベースの気分が上がり、自信喪失状態に陥りにくい状況を作れますよね。
5 極力自分の力だけでなんとかしようとしない
なにかお願いされたとき、全て自分でなんとかしようしがちですが、自分の力でできないとなったときに自信が削られていっちゃいますよね。
なので、自分の力でできないことは誰かできる人にお願いすりゃ良いや、というモードにします。
お願いした方は、結果として課題解決できればどんなやり方でもOKなので。
これができるようになると、視野とできることがどんどん広がっていきますよね。
他にもいろいろありますが、僕の場合はこんな感じのルーティーンで自信を回復させたりしています。
でもこれは比較的健全なメンタルのときに効果があるやり方なので、自信喪失をこじらせて鬱っぽくなっちゃってるなーと思ったら早めに専門家の指示を仰いだほうが良いです。
あと、この本は一度読んでおくとすごく良いかもしれません。
パフォーマンスを発揮し続けるための「心の健康を維持する技術」は、自衛隊ではすでに確立されているようです。
自信と結果について
まぁでも、自信があるからといって、望み通りの結果になるわけではないのですよね。
でも自信がなくなるとチャレンジできなくなっちゃう。
得たい結果にたどり着くためには一定量のチャレンジと失敗が必要だと思っているので、きちんと失敗し切るためにも適度な自信回復が必要なのだと思っています。
つらつら書きましたが、すべての答えは、この中にありました。
幼少期に僕らはすでに学んでいたんですよね。